http://wired.jp/2014/05/13/airchat-without-internet/引用

アノニマスが、政府が検閲を行っている場合でも通信を行うことができるように開発した「AirChat」。自然災害の場合にも非常に有益なツールとなるはずだ。

ネットから人々を遮断したり、デモの最中に携帯電話で連絡を取ることを不可能にしたりする。これはなにも、ディストピアSFのシナリオではない。電話やインターネットといった情報通信が破壊されるケースは、エジプトやシリアだけでなくリベラルなサンフランシスコのような場所でも確認されているし、天災の際にも起こりうることだ。

しかし、こうした状況下でも、インフラや通信事業者を必要とせずに、万人の手に届く手段がある。「無線」だ。

このアイデアをもとに、LuzSecやAntisec(いずれもハッカーたちが行った作戦だ)から生まれたアノニマスのメンバーのグループが最近立ち上げたのが、「AirChat」。コンピューター間で通信を行い、データ共有に利用できる、無線を用いたネットワーキングシステムだ。

行われる通信は暗号化することができ、ユーザーはトラフィックをプロキシやTorネットワーク(オープンソースの匿名通信システム)を通過させて、匿名性を確保することもできる。要するに、情報アクティヴィストの戦争のための本格的なキット、なのだ。

現在、プロジェクトは初期段階にある。システムのテストが行われ、チャットをしたり(音声通話を含む)、画像を送信することが可能になった。それだけでなく、ごくわずかでも共有されている接続があれば、インターネットに接続してTwitterやニュースをチェックすることができた。

Github上にアップされているプロジェクトガイダンスによれば、「AirChatは自由なコミュニケーションのための道具で、インターネットのインフラや携帯電話網を必要としない。存在するあらゆる無線通信、もしくは音声を送信することのできる装置をベースにしている」という。同ページでは紹介ビデオも見ることができる(上動画。BGMは言うまでもなく「ゲリラ・ラジオ」だ)。

AirChatの作者たちはLulzLabasとよばれている。彼らは何らかのかたちで、2年以上前に派手なサイバー攻撃で世界中の様々なサイトを荒らしたグループに関わっている。彼らのうち、ある者は逮捕され、またある者は消えていった。残った者は、用心深く行動している。

『WIRED』イタリア版では、暗号化したチャットを通して彼らの1人にインタヴューを行った。彼は現在のニックネームを明かさずに、われわれに「CC3」とよぶように求めた。 

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