引用http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4709837.html闇



8:本当にあった怖い名無し:2006/06/15(木) 00:38:42 ID:3wdcCYT+0
地獄先生ぬ~べ~の「反魂の術」 
*ぬ~べ~は本名鵺野鳴介で霊能力教師です。 

遠足の下見のために一人で山を訪れたぬ~べ~ 
その途中で洞窟の中に人骨があるのを発見する。 
おそらくは行き倒れてそのままなのだろう。 
供養しに行ったところ、洞窟が崩れ外に出れなくなった。 
完全に塞がれてしまった。食糧はあるし、 
山にいた事を知っている他の職員が探しに来てくれるはず。 
しかしやがてぬ~べ~は暗闇の中の孤独に心を蝕まれていく。 
誰か話相手が欲しい……そう思った時、傍にある人骨が目に入った。 
人恋しさにぬ~べ~は「反魂の術」を人骨にかける。 
「反魂の術」とは死んだ者を蘇らせる禁じられた術だ。 
術は成功し、人骨は生前の記憶を持たない赤ん坊同然の少女へと変化した。 
はじめは生命力が希薄だったが、食べさせ運動させ、 
生きる喜びを教える事によって少女は明るく元気になっていく。 

すっかり少女との洞窟での日々を楽しむようになったぬ~べ~ 
洞窟から救助されたら、少女は自分の妹という事にでもしておこうと思う。 
少女が生前持っていたカバンを調べたぬ~べ~はある物を発見し、驚愕した。 

外への抜け穴を発見したぬ~べ~は、自力で脱出し、やっと外に出れたと感激する。 
だが少女の様子がおかしい。少女は封筒を手に泣いていた。 
その封筒は、ぬ~べ~が少女のカバンから発見し、隠し持っていたものだった。 
封筒の中には、生前の少女の遺書があった。 
それを読み、自分は恋人に先立たれて後追い自殺したのだと思い出した少女は、 
涙を流しながら崩壊し、元の骨へと戻っていった。 
やはり自分のやった事は神に逆らう事だったのかと苦悩するぬ~べ~の元に、 
救助に来た教職員と生徒たちが現れる。ぬ~べ~は彼らの方を見つめながら 
「俺は生きるぞ…!」と泣きながらつぶやいた 



23:本当にあった怖い名無し:2006/06/15(木) 08:28:25 ID:vNFHgLqH0
出勤直前に後味悪い話。 
リング2と同時上映だった「死国」(しこく) 
全体的に後味悪かった気がするけどちょっとよく覚えていない。 
問題は途中で出会う男。 
これは主人公(女)の親友の彼氏で、この親友と言うのが 
・実は親友と思っていたのは主人公だけで本人は主人公を馬鹿にして見下していた 
・主人公の陰口悪口言い放題だった。 
・16の時に死亡 
・おかんが邪法を使って蘇生を試み中 
というすごいヤツ。 

しかし主人公と男は困難を乗り越えたり一緒に謎を解くうちにいい関係に。 
「美人だけど我がまま放題だった親友より、主人公の方がいい。大事にしたい」 
などと言い出し、2人はベッドイン。 
翌日、おかんの邪法完成。16歳の若さで生き返る親友。 
親友は男に手を差し伸べ 
「そんな冴えないヤツほっといてこっちに来て。一緒に生きよう」 
と言う。 
一瞬迷うものの、あっさり主人公の手を離して親友に歩み寄る男。 


(,, ゚Д゚)<舌の根乾いてねーうちにそれかよ!! 
この後、親友の馬鹿力抱擁(ゾンビだから加減がわからんかったのだろう)で、 
サバ折りにされて死んでたから、ちょっと溜飲が下がった。 



71:本当にあった怖い名無し:2006/06/16(金) 00:55:49 ID:xSOhljQt0
>>23 
遅レスだけど 
映画じゃなくて原作のほうだと、男は一瞬16歳の元彼女に傾くんだけど 
現実を見なきゃみたいなかんじで主人公を選ぶ。 
そんで彼女が冥界へ帰っていったと思った瞬間、美しく成長した元彼女が 
沼(ここら辺うろ覚え)から顔をだす。 
そんで男は結局元彼女を選んじゃう。沼からでてきた元彼女に口付けして 
そのまま窒息あぼーん。 
気づいた主人公がかけよるもむなしく結局元彼女につれていかれちゃう。 

ラストは元彼女の母(今回の事件の元凶)が 
「もう一回お遍路さんをすれば娘はよみがえる」 
みたいなことをいって終了。 
あんだけ頑張ったのにまた復活させるきかよ! 
なんか主人公カワイソス!で後味悪かった…。 



26:1/5:2006/06/15(木) 09:15:52 ID:uVVCwINYO
ちと探してたのが見つかったので 

ちと早く起きたので書かせてもらいます 

『ある男子高校生の日記』 

高校にあがり、親元を離れ寮生活をすることになった野口という少年がいた 
彼はバスケ部に入部した 

中学の頃からやってたのと、寮で共に生活するバスケ部の人間と親しくなれるからという理由からだ 

寮は二人部屋となっており、野口と同室の田辺もバスケ部員だったこともあり、すぐに親しくなった 

高校生活も一学期が終わる頃には友達も増え、充実した日々を送っていた野口だが、田辺には一つ気になることがあった 


それは、最近野口が付けている日記であった 
心為しか、日記を付けている時の野口は笑顔だった 

おそらく、つい最近出来た彼女のことを書いているんだ… 
田辺は、そう知りつつ中身が見たい衝動に狩られるが、同部屋に同時刻の帰宅であることで叶わなかった 



27:2/5:2006/06/15(木) 09:17:21 ID:uVVCwINYO
二学期が始まった頃、いつになく真剣な面持ちで、野口が田辺に話し掛けた 

「実は、最近脱毛がひどくて困っている。ここを見てくれ」 

そう言ってサッと髪をかきあげると、そこには直径2cmくらいの…いわゆる十円ハゲが顔を覗かせた 

もちろん田辺は、それを笑うような奴ではない。 
悲しげな表情になりながら話す野口を本気で心配した 
野口はこれを治るまで隠したいので、どうか口外にしないで欲しいと口にした 
田辺もそれを了承し、色々とフォローをすることを決めた 

それから2ヵ月くらい過ぎた頃、野口のハゲは五百円玉以上の大きさになっていた 
さすがにこうなると、周りの髪を集めて隠すという田辺発案の偽装工作(笑)も厳しくなってきた 

そんなある日、バスケの練習をしていた野口に同い年の部員が言ってしまう 

「野口…集中できないなら、いっそのこと丸めてしまえよ?」 

周りはとっくに気付いていたのだ… 



28:3/5:2006/06/15(木) 09:20:18 ID:uVVCwINYO
その夜、野口は田辺を問い詰めた 

「あんなに言うなって言ってたのに!ひどいよ!」 

もちろん田辺は口外していないので、必死で反論した 
結局、互いに退かずに寝る時間となった 
野口は今日も日記を付けていた 

この日を境に、彼は田辺と一切口を聞かなくなったが他の友達とは巧く付き合っていた 

結局自分で打ち明けたらしく、それをバカにする奴は一人もいなかったし、逆に同情しない奴もいなかった 
その時、野口は田辺がこのことを周りにバラした張本人だと伝えた 

翌日から田辺に対する周りの態度が一変したのは言うまでもない 

もうすぐ一年目が終わるという頃には、野口の髪は綺麗に生え揃っていたが… 
田辺に対するソレは、変わることはなかった 

やがてバスケもやめてしまった田辺は、学校が終わると同じに帰宅する日々が続いた 

ドアをあける…以前は二人で一緒に帰ってきた部屋 
今は一人での帰宅……一人…ひとり… 
田辺はふと日記のことを思い返した… 
口を聞かなくなった今、野口の心情を知るのはこれだけ。 
なにより前から気になっていたのだ 
今この部屋にいるのは自分だけ… 
田辺はゆっくりと日記帳を開いた 



29:4/5:2006/06/15(木) 09:24:11 ID:uVVCwINYO
四月×日 

今日から高校生活のはじまりだ。 
同部屋の人と仲良くできるかな? 
四月〇日 

なんと田辺君もバスケ部だった 
仲良くやっていけそうだ 

四月はこれで終わっていた 
どうやら日記を三日坊主ならぬ、二日坊主だったらしい 
再開しだしたのが六月の末頃だったはず… 
空白のページを六月までどんどん飛ばしていく 
6月×日 
最近、田辺がうざい。 
今日も、俺が美紀と話してる時に入ってきやがって 
6月〇日 

なんでこんな奴と、同じ部屋かなぁまったく。 
メールしてる時に話し掛けてくんなよ。うぜぇな 

6月◇日 

こいつマジ死んでくれないかな…なにか方法ないかなぁ 

七月〇日 
今日から作戦を開始する 
ちょっとずつ抜いていこう 
七月▲日 
このペースでいくと二学期には間に合う 
今から楽しみだ 



30:5/5:2006/06/15(木) 09:26:31 ID:uVVCwINYO
八月★日 

ついに実行した 
なにあの顔、すごい顔してたな 

信じられないと思いつつ、ページをめくる手を早める…その時 

ガチャ 

部屋のドアが開いた 

野口… 


こっちを見て、次第に笑顔になる野口… 

そうそう、こんな顔だった 
こんな顔して毎日日記付けてたんだよなぁ… 




んで終わりです 
長文失礼しました 



48:1/3:2006/06/15(木) 18:23:43 ID:Hz7UovN+0
名探偵コナンの作者、青山剛昌の短編「ちょっと待ってて」。 
かなりうろ覚えだから、知っている人いたら訂正よろしく。 


主人公(男)は高校1年生で、すごい天才少年。 
高校3年生の先輩と付き合っているが、その2歳差が悩みの種。 
男の自分より彼女のほうが年上なんて格好悪い…といつも気にしている。 
(彼女である先輩は、年の差は全く気にしていない) 

ある日、主人公は年の差を解消するいい手段を思いついた。 
タイムマシンを作って、自分が2年前の世界へ行けばいい。 
当時高1の先輩と、現在高1の自分。年の差もなくお似合いではないか。 
天才の主人公は、本当にタイムマシンを発明してしまう。 

学校の屋上で、先輩に計画を話す主人公。 
完成したタイムマシンも見せびらかす。 
しかし、主人公が制作の苦労話を語っているうちに、 
先輩はタイムマシンを起動させてしまう。 
年の差を必要以上に気にする主人公を、先輩は先輩なりに心配していた。 
「あなた(主人公)にそんな危険なことさせられない。私が2年後の世界に行く。 
 ちょっと待ってて」 
そういって、先輩はタイムスリップしてしまった。 



49:2/3:2006/06/15(木) 18:25:26 ID:Hz7UovN+0
慌てる主人公。先輩は影も形もない。 
もうひとつタイムマシンを作って連れ戻しにもいけない。 
(確かタイムマシンを使える日とか時間とかいうのが決まっていた) 
できるのは、2年後に現れるはずの先輩を無事に見つけることだけだ。 

先輩が2年後の何月何日何時にどこに現れるか、を計算。 
そして、主人公は部屋のポスターや教科書、ノートなど目に付くところに 
「○○先輩を忘れるな!」とひたすら書く。 
先輩はもうこの世界には存在しないことになっており、みんなの記憶からも消えている。 
自分までもが忘れてしまったら、二度と先輩を見つけられないのだから。 

最初のうちはそうやって、必死に先輩の記憶を繋ぎとめていた主人公だが 
やはり徐々に忘れていく。 
「なんでこんな紙を壁に貼っているんだっけ?ていうか○○先輩って誰だ?」と 
壁に貼った紙を丸めて捨ててしまう。 
そうして主人公はすっかり先輩のことを忘れてしまった。 



50:3/3:2006/06/15(木) 18:27:14 ID:Hz7UovN+0
2年後。主人公は高校3年生になっていた。 
主人公に思いを寄せる女の子とよろしくやっている日々。 
授業中、ノートの端に計算式が書かれているのに気づいた。 
2年前に手当たり次第に書いた、先輩が現れる日の計算式。 
その計算式から、2年前に先輩がタイムスリップしてしまったこと、 
そして現れる日が今日のこの時間だということを次々と思い出す主人公。 

慌ててその場所に行き、空中に現れた先輩を抱きとめる主人公。 
こうして、主人公が気にしていた2人の年の差はなくなりました。 


…と、一応ハッピーエンドなんだけど、よく考えると後味悪い。 
タイムマシンができちゃった!→じゃあせっかくだから年の差解消しよう! 
ならともかく。 
たった2歳の年の差を気にしてタイムマシンまで作るなら、 
最初から付き合わなければいいのに。ていうか最初から同い年と付き合っとけよ。 
先輩は主人公のせいで、危うく死ぬところでしたが。 
最後に結局主人公の思い通り(年の差がなくなる)になってるのも… 
年の差カップルを全否定かよ!と当時中学生の自分でももやもやした。 



52:本当にあった怖い名無し:2006/06/15(木) 18:42:37 ID:Nkm7esJX0
2年後にぽっと出てきても彼女の人生めちゃくちゃだしな。 

まあ、主人公さえよければそれでいい、っていうのは、青山らしいとは思った。 
後の作品を見ても。 



59:本当にあった怖い名無し:2006/06/15(木) 21:10:35 ID:MrekxlbY0
曽根まさこの漫画 

主人公(女)は小さいころに両親を亡くし親戚間をたらいまわしにされるというお約束の展開 
最後に引き取ったのは町工場をやってる夫妻で主人公より小さい女の子もいる。 

どうせ、ここでもいじめられるんだと思っていた主人公だが、夫妻はとてもやさしく 
実の娘のように可愛がり、女の子もお姉ちゃんとなつく。 
諦めていた高校にも進学させてもらえたし、恋人も出来て幸せだと思う主人公。 

ある日、夫妻から「うちの子にならないか?」と聞かれ承諾する主人公。 

しかし、実は夫妻と娘のやさしさはウソで、引き取ったときから、保険をたっぷりかけて 
事故に見せかけて殺すつもりだった。(すぐに殺したり、普段いじめていると主人公が死んだときに 
周囲に怪しまれるのでやさしくしていた) 

それを知り、恋人に相談しようとするが、「子供が出来たの?困るんだよ」と 
早とちりするへたれな恋人に失望。 
もう誰も信じないと夫妻と娘を毒殺して毒薬を持って家出。 


誰か信じる人が出来た時は私はこの毒を飲んで死ぬだろうという主人公の 
セリフで、一生幸せにはならないこと匂わせてお終い。 
知らないまま殺されていた方が幸せだったのかも?と思ってしまう。 



61:本当にあった怖い名無し:2006/06/15(木) 22:05:06 ID:JUaClrop0
同情はするが、これで主人公も所詮は殺人者。 
まあ幸せにはなれないだろうなあ。 



159:本当にあった怖い名無し:2006/06/17(土) 20:46:54 ID:Fz8+VQpM0
何年か前に見た南Q太原作のTVドラマ、「猫」が後味悪かったな。 

詳細は忘れたが、恋に破れ傷心の女子高生がラストシーンで 
捨て猫数匹を段ボールごと拾い、自転車の前カゴに入れて帰る。 
でも重くてふらついてしまい、落とした拍子に車に一匹敷かれてしまう。 
女の子は泣きながら、残った子猫をまた道ばたに捨てて帰っちゃって終わり。 
エンディングにスピッツの「猫になりたい」が流れて、なりたくないわ! 
と突っ込み入れたよ。 



160:本当にあった怖い名無し:2006/06/17(土) 20:48:42 ID:AHd5RNTv0
なんだそりゃあ・・・ 



207:1/3:2006/06/19(月) 13:17:02 ID:WEpHxvX9O
多分、山崎洋子の短編。かなりうろ覚えだが 

主人公は仕事は成功しているが、夫婦仲は上手くいっていない。 
夫とはろくな会話もなく、仕事の足を引張られ、喧嘩になる始末だった。 
ある日夫は、お互い新しく生命保険に入ろう、と言い出す。 
もしかして自分を殺す気なのだろうか、と疑う妻。 
小さな事故などもあり、疑いは強くなる。 
言い出した夫も挙動不信になっている。互いに牽制しあう日々が続いた。 

妻は殺される前に、油断をさせて殺してしまえと考える。 
手始めにおはよう、いってらっしゃい等、夫に笑顔で声をかけてみた。 
始めは戸惑う様子を見せた夫だったが、1ヶ月もすると挨拶を返す様になった。 

それからは会話も増え、夫婦仲も次第に良くなっていった。 
夫は今までとは比べ物にならない位に優しくなり、 
結婚する以前よりも愛し合う様になった。 
幸せな生活を送るうちに、妻は殺す気など無くなってしまった。 



208:2/3:2006/06/19(月) 13:21:25 ID:WEpHxvX9O
夫はイマイチだったカメラマンの仕事も成功させた。 
元々イケメンだったこともあり、その姿は魅力的だった。 
仕事仲間の女性と話す姿に、自分とはもう釣り合わないのではないかと思う妻。 

そんな折、夫は生命保険の掛け金を増やしたいと言い出した。 
やはり夫は自分を殺すつもりだったのだ、と思うが憎しみは無く 
むしろ愛する人の為に事故にみせかけ自ら死のうとさえする妻。 

立ち寄った雑貨屋で、ガラスの砂が入った小瓶を見つけ、これだ、と思う。 
家に帰ると、いつもの様に夫がコーヒーを入れてくれていた。 
「綺麗でしょう、これ砂糖だと思うの。コーヒーに入れて」 
そう言って小瓶を差し出した。 
夫はいつもブラックだから、砂糖はいれない。 
自分は砂糖だと思ってガラスを飲むのだから、事故死として処理される筈。そう考えていた。 



209:3/3:2006/06/19(月) 13:22:50 ID:WEpHxvX9O
しかし夫は間違えて妻のコーヒーを飲んでしまった。 
止めようとしても既に遅く、青ざめる妻。 
「生命保険の掛け金を増やしたんでしょう?」問い掛ける妻に 
「うん、自分に掛けたよ」 
そう答える夫。 
「実ははじめに生命保険に入ると言った時、君に殺されるんじゃないかと疑っていたんだ。 
けれど君は笑顔で話しかけてきてくれた。 
なんて馬鹿だったんだろうって思ったよ」 
これからも一緒に生きて行こう、そう笑顔で言う夫を呆然と見つめる妻。 
「おかしいな、胃が痛い」そう言う夫を抱きしめ、水を飲ませる妻。 
水に、残ったガラスの砂を混ぜて… 
こんなつもりじゃなかった。この人を愛していた。そう思いながらも 
そのお金があれば何ができるかしら、そう考えていた。 



211:本当にあった怖い名無し:2006/06/19(月) 15:03:27 ID:4JpDsUQ50
でもこれ、状況からして妻は疑われそうじゃね? 



212:本当にあった怖い名無し:2006/06/19(月) 15:37:54 ID:8OmgG2Mk0
O・ヘンリーの賢者の贈り物のバッドエンドみたいな感じだな 



214:本当にあった怖い名無し:2006/06/19(月) 16:18:30 ID:9T5GMKA30
賢者の贈り物って、女が髪を売るやつだっけ? 
厨房時代に読んだ時、「髪はまた生えるからいいじゃん」とバカみたいな考えをしてたな。 



215:本当にあった怖い名無し:2006/06/19(月) 16:27:32 ID:r3vuBVuA0
Oヘンリ、小学校の授業で読んだ。 
そのときまさに>>214の感想を言ったら、クラスの女子から猛攻撃をされて泣いた俺。 
今でも妙に髪型を気にしたり(「ねえねえ、この髪型どう?」なんて聞いてくるとか)、 
髪をいじる癖のある女性にはトラウマを感じる。 



223:本当にあった怖い名無し:2006/06/19(月) 20:48:56 ID:ydu3fuuZ0
山岸凉子の「私の人形は良い人形」。 
主人公は現代の女子高生なんだけど、 
その子に行き着く迄の序盤のお話。 

舞台設定は戦後。東京郊外に住むA子とB子は姉妹。 
(B子が主人公の母になる)隣の家のC子とは大の仲良し。 
三人で仲良く遊んでいたところに、 
進駐軍のジープが来てA子がぶつかって怪我をする。 
しかし頭にコブが出来た程度だったので、 
米兵も安心して、お詫びに三人にチョコレートをあげて立ち去る。 
三人はチョコを食べながらC子の家に行くと、 
C子のママが戦時中、疎開させていた荷物を解いていた。 
ママは三人がチョコを食べてるのを見て、どうしたのと訊ねて、 
A子の事故を知るが、本人が元気なのですぐ忘れてしまい、 
荷物の中から、それこそ子供くらいの大きさはありそうな、 
いかにも高価そうな市松人形を取り出して子供達に見せる。 
子供には過ぎた立派な人形は、ママからC子へと渡され、 
A子B子は羨ましそうに眺めながら、三人で人形を囲んで、 
仲良く歌を歌い、ママも微笑んで眺めていた。 



224:つづき:2006/06/19(月) 20:50:42 ID:ydu3fuuZ0
その夜、昼間の怪我がもとでA子が急に具合が悪くなり、 
あっという間に亡くなってしまう。 
C子のママはC子に、人形をA子ちゃんにあげましょうねと告げる。 
泣いて嫌がるC子に「だって、お母さん、A子ちゃんのお母さんに、 
怪我のこと言い忘れてしまったんだもの。あんまり元気そうだったから。 
だからね、ひとりじゃ可哀想だから、A子ちゃんにあげましょう。」 
説得され泣く泣く人形を抱えて、C子は両親とA子の家に行く。 
なぜ怪我の事を教えてくれなかったと、 
泣きわめくA子ママとなだめるA子パパに、 
C子両親は土下座して謝り、市松人形を差し出す。 
「こんなものではお詫びにもなりませんが、 
A子ちゃんひとりでは可哀想ですから、 
ぜひ、お棺の中に一緒にいれてあげて下さい。」 
A子パパは男泣きに泣いて、頭を下げて人形を受け取る。 
その背後で事情をよく理解出来ていない、 
まだ幼いB子が泣く祖母の袖を引いて、 
「あのお人形、貰えるの?貰えるの?」と嬉しそう。 



225:つづき:2006/06/19(月) 20:51:54 ID:ydu3fuuZ0
仲良しだったA子がいなくなり、お気に入りの人形も取り上げられて、 
しばらくは落ち込んでたC子だったが、 
気がつくと誰か違う子と遊んでいる様子に、C子ママは疑問を抱く。 
子供部屋から笑い声や会話が聞こえるので、入ってみるとC子しかいない。 
誰か来ていたのと訊ねても、「うふふ、秘密。」としか答えない。 
妙に胸騒ぎがして不安がっていたが、数日後、C子は用水路に落ちて亡くなる。 
引きあげられたC子にすがって泣くC子ママの周りで、 
近所の大人達がぼそぼそと、 
「きっとA子ちゃんが呼んだんだよ。」「仲良しだったからねえ。」 
その言葉を聞いてC子ママがキッと顔を上げる。 
「だから人形をあげたのに!C子の代わりにこれで遊んでねってあげたのに!」 
泣きわめくC子ママを尻目に、そっとA子ママは家に戻り、 
祖母に「やっぱり…ちゃんと人形をいれてあげれば……」と言うと、 
慌てながらも祖母が「何を言うんだ、あの家は罰が当たったんだよ。」と言い張る。 



226:おわり:2006/06/19(月) 20:52:52 ID:ydu3fuuZ0
実は、A子祖母が人形を着服していて、棺には入れられてなかった。 
そのせいでC子はまんまとA子に呼ばれて亡くなり、 
B子は祖母の部屋から人形を発見するが、すぐ取り上げられ、 
その後ずっと人形の存在を忘れてたせいか、 
大人になっても何事もなかったけど、 
代わりにB子の娘である主人公&友達が酷い目にあう。 
ついでにA子B子の両親も、人形の祟りで何年か後にあぼん。 
人形も最初は可愛らしくて、子供達に囲まれて嬉しそうだったのに、 
呪いのアイテムみたいになっちゃって可哀想だし。 
ばあちゃんさえ欲張らなきゃと思うと後味が悪い。 



236:私の人形はよい人形(1/2):2006/06/19(月) 23:48:49 ID:UQ6dVk7Y0
223さんではないですが。 

人形は主人公を襲うようになる。 
次々起こる怪現象、おびえる主人公。 
そんなときに同じ学校の人で霊能力者&お付きの人のような二人組に出会う。 
(ちなみに主人公のお母さんが人形の被害を受けなかったのは 
お母さんが人形のことをすっかり忘れていたのと、霊現象などを気にしない人だったから。) 
二人は主人公を助けてくれる。 
やっと全部が終わったと思ったのだが、霊能力者がまだ終わっていないことに気がつく。 
あの人形は元々副葬品として埋葬させるべきものだった、ただ供養するだけでは駄目だったのだ。



237:私の人形はよい人形(2/2):2006/06/19(月) 23:49:29 ID:UQ6dVk7Y0
主人公の高校では主人公の友達(悪い人ではないがちょっと遊んでいる風)が 
美術室かどこかで煙草を吸っている。 
この友人は霊能力者と主人公が最近仲良くしていることにちょっと不満を持っていて、 
"私の方がいい女なのに"とその時も考えていた。 
気がつくといつの間にか人形がそばに置いてあり、人形に襲われ友人は窓から落下。 

友人が一緒に死んだことで今度こそ問題は解決したように思われた。 
主人公ではなく友人が襲われたのはちょうどその時に主人公のことを考えていたから。 
主人公を襲えなかった人形はかわりに友人を連れて行った。 

最後に霊能力者のモノローグで終わり。 
本当にすべて終わったのだろうか、あの人形は"少女"の副葬品としてあるべきものだった。 
主人公の友人は"少女"であったのだろうか、もしそうでなかったら・・・ 


雑誌の連載で読んでいたときの記憶だけで書きました。 
間違っているところあったら指摘願います。 
しかし、原作は怖かった。 
個人的にこれ以上怖かったのは美内すずえの「白い影法師」だけ。 



245:1:2006/06/20(火) 02:52:20 ID:KNf8hZ4NO
今日見た再放送のサスペンス物のドラマ 

登場人物 
ホステス:主人公で探偵役 
新聞記者:探偵役 
難聴の少年:母親思いの良い奴。町工場で働いている 
少年の母:病気で家に居る 
少年の恋人:主人公の同僚。両親を亡くしており親戚の家に預けられる 
学生の頃、難聴の弟を事故で亡くしていて、事故の負い目を感じておりせめて立派な墓をと単身上京 
同じ障害を持つ少年と弟を重ねている 
パン屋:熱心なキリスト教徒。少年に蜂蜜を売る 
死んだ両親の残した財産が有る 
パン屋の夫:肉体労働をしながら税理士?の資格を取った勉強家。学歴コンプレックスが有る 
パン屋の弟:元暴走族。義兄を財産目当てだと毛嫌いする 
義兄の事で口論となりたびたびパン屋に暴力を振るう 
実は姉ちゃん大好き 
ラーメンの娘:主人公がパン屋で蜂蜜を買うのを目撃 



246:2:2006/06/20(火) 02:54:07 ID:KNf8hZ4NO
病気の母のために体に良い蜂蜜を買って帰る少年。恋人が出来たと母に報告する。二人とも幸せそう 
次の日蜂蜜に砒素が入っており母死亡。少年は出先のラーメン屋のTVで母の死を知るが警察が怖くて逃走する 
後日逮捕される。弁護虚しく母殺しの汚名を着せられ自殺 
恋人も抗議自殺。弟の為に建てた立派な墓に自分も入る事に… 
主人公はラーメン屋の娘に実は少年が買った蜂蜜は在庫切れのためパン屋が開封済みの蜂蜜を安く譲った物だと聞く 
父親に客商売だか変に波風を立てるなと堅く口止めされて今まで話せずにいたのだ… 
警察に話すがラーメン屋の娘が学生なのを理由に取り合ってくれない 
主人公は日頃パン屋に暴力を振るっていた弟がパン屋を殺す為に砒素を盛ったのではないかと疑う 
~紆余曲折~ 
パン屋自殺。パン屋の弟は義兄が殺したと警察に訴えるも検死の結果事件性無しと判断 



247:3:2006/06/20(火) 02:55:07 ID:KNf8hZ4NO
主人公に届くメール 
メールはパン屋の弟からで事の真相と今から義兄を殺しに行くとの事 
パン屋は自殺直前に弟にメールを送っていたのだが気が動転していて今まで気づかなかったのだ 
パン屋のメールには砒素事件の後旦那に事故に見せかけて殺されかけた事。それ以前に旦那に出された食事で体調を崩した事があり最初から金目当てだったと気づいてしまったと… 
それでも旦那を愛している、決して恨んではいないと書いてあった 

義兄にナイフを向ける弟 
そこに主人公登場。説得してナイフを降ろさせる 
お前のせいで四人の人が亡くなったとパン屋の夫を責める主人公 
俺は昔から貧乏だったんだと呟くパン屋の夫 
響くパトカーのサイレン…終… 



248:本当にあった怖い名無し:2006/06/20(火) 02:56:04 ID:KNf8hZ4NO
後味悪いってより胸糞悪くなってきた 

わざわざ不幸な設定にして(難聴、病気、)ストーリーにさほど関係ない 
少年の恋人の弟と重ねているだけで恋愛感情は無い発言 
ラーメン屋の娘は自分がもっと早く証言していればと気に病んでいた 
パン屋がキリスト教徒なのに自殺を選ぶってのも…死ぬ前に神に詫びてるし確信犯 
殺害の理由が昔貧乏だった。金が欲しかった 

これ書いた脚本家は死ねよ 
普段二時間サスペンスとか絶対見ないんだけど他のもこんなに酷いの? 



255:本当にあった怖い名無し:2006/06/20(火) 11:59:38 ID:S9XH2eYm0
ちょっと変則的かもしれないけど、思い出すたびにモヤモヤする話。 
推理小説のネタバラシしますので、嫌な人は慌ててスクロールして下さい。 
北村薫 覆面作家シリーズより 『覆面作家、目白を呼ぶ』 






超お嬢様な探偵役の「覆面作家」(というペンネーム)と、ワトソン役の担当編集者・良介を主人公にした 
短編ミステリのシリーズの中の一編。 

良介の勤める編集者に素人からの投稿作品が送られてきた。 
素人作品とはいえかなり面白く、見所アリということで、良介は作者に直接会いに行くことに。 
超お嬢様である「覆面作家」は、その新人作家の住まいの近くにゆかりのホテルがあるということで
ワープロ持参で良介の出張に同行することに。 
新人作家の金山さんは電気店で働く地味な主婦だった。 
金山さんと待ち合わせし、面会を済ませたその直後、金山さんの職場の同僚も藤崎さんが事故死する。 
良介から事故の様子を聞いた「覆面作家」はあっという間にことの真相を察したらしく 
金山さんをとある方法で引っ掛けて、森崎さん殺害を自白させる。